もやもやする原因が分からない人へ


こんにちは、高橋リエです。

今回は『もやもやする原因が分からない人へ』をテーマに、私がカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」のかなり初期のブログの内容を再編集してお届けします。

私のYouTubeチャンネルで「生きづらさの原因も、解消法もシンプルです【人間の仕組み】」という関連動画も配信しています。

あまりにつらい体験はなかったことにしてしまう

人はあまりにつらいことは、記憶から消してしまいます。

正確にいえば、記憶を引き出せないようにします。

同じように、幼いころにあまりにつらい感情を体験すると、

こんなつらくては生きていけないと、

サバイバルのためにそれをなかったことにし、その感情を感じない、という決断をします。

そしてその決断自体もなかったことにします。

乳幼児期に体験した底知れぬ恐怖、あるいは悲しみを心の奥底にしまいこんで、

厳重にフタをして隠し、何事もなかったように、フラットな心を整えます。

問題はすべて思考で対応するので、社会適応もそこそこできますが、

感情がマヒしているので、ハートが閉じています。

漠然としたもやもや感に潜む問題

でも、表面的な喜怒哀楽はありますし、

客観思考が得意なので、人間関係にも別に問題がなく、

冷静なので、むしろ大人っぽいと思われていたりします。

真の感情をマヒさせているのですから、本当の意味での親密な人間関係は結べないのですが、

こんなものかと思っているので、それに気づくこともありません。

このまま問題なく、トラウマ感情を隠し通して一生を終えることも多いですが、

たいていは、何かがおかしい気がする・・・

と、漠然としたもやもや感を抱えています。

恋愛や結婚、子育てをきっかけに、もやもや感が強まるかもしれません。

そんなもやもやな状態で、感情をマヒさせた人がカウンセリングを受けると

いったいどうなるか・・

カウンセリングは、残念ながら、まず効かないです(^^;)

思考ですべて合理化して処理するので、感情が動かないからです。

感情が動かないと、本当の意味での変化や癒しは起こらないのです。

感情にフタをして、幼いとき、あまりにつらい思いをしたので、

そのつらさにフタをして、悲しみや恐怖を感じないようにして、

だれにも頼らず、ひとりで必死で生きてきました。

それなりにうまくいっているのですが、でも何かがおかしい気がする・・

じつは感情にフタをしているから、悲しみも薄いかわり、喜びも薄い。

他の人はもっとちがうんじゃないか・・

そう気づいて、もやもやするのですが、

いくら考えてもわからないし、思い切って受けた心理セラピーも、いまひとつ効きません。

じゃあ、いったいどうしたらいいんでしょう・・?

生きるために感情にフタをしている自分に気づく

何かにすごく苦しんでいるわけではないけれど、なんとなく、胸のもやもや感が気になる・・

そういう人はたいてい、自分に起きていることも、いつもどこか他人事、

自身のいちばんつらい体験を、笑顔で語れる人です。

一歩引いて、冷めた目で見ているので、つらさ悲しさを強く感じないぶん

喜びうれしさも薄くなります。

そうやって、感情をビビッドに感じないようにしているのは、自分を守るためなのです。

というのも、幼い頃に、親から否定されたり、虐待的な、ひどい目にあったり、

相手にされずにほっておかれたりして、

ものすごく傷ついて、つらい思いをしたからです。

つらいままでは生きていけないので、感情を感じないように、押し込めてフタをしました。

そして、つらくない、悲しくないという前提で、がんばって生き抜いて、社会適応もしてきました。

反抗期もろくになかったことでしょう。

もやもやの正体を理解することが大切

大人になって、とくに問題もないはずなのに、なぜだか胸のあたりがもやもやしている、

それだけはわかるのです。

そのもやもやの正体は・・・

インナーチャイルドの怒り、です。

傷ついたインナーチャイルドは、恐怖や悲しみでいっぱいなのですが、

だれも面倒をみてくれないので、「ひどい!」と怒っています。

しかも、何年も、何十年もほうっておかれているのですから、

相当に、怒っています・・

ふだんは冷静で、落ち着いているのに、急にかーっとなって、

怒鳴り散らしたり、暴力が出たりするのは、

そのひとのチャイルドが反応しているからです。

自分の子どもに、かっとなってしまう母親も、

母親のなかのチャイルドが反応しているからです。

そのたびに、後悔したり反省しているのに、

飽きずにまた同じことをくり返すのは、チャイルドが癒されていないからなのです。

<関連書籍>

きづけない毒親 高橋リエ
「気づけない毒親」高橋 リエ著
単行本 : 192ページ
出版社 : 毎日新聞出版

※当記事は、高橋リエがカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」から、人気記事を再編集して公開しています。

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