母親がいやだという人ほど母親のことを考えているわけ
こんにちは、高橋リエです。
今回は『母親がいやだという人ほど母親のことを考えているわけ』をテーマに、私がカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」のかなり初期のブログの内容を再編集してお届けします。
私のYouTubeチャンネルで「あなたも毒親かも?毒親度チェック !【毒親口座】」という関連動画も配信しています。
母親がいやだという人ほど母親のことを考えている?
キライキライも好きのうち、と言いますが、
だれかのことをいやだいやだと考えているのは、
もっとこうだったらいいのに!
という期待あってこそ、ですよね。
愛の反対は無関心、というわけで、
関心があるのは愛がある証拠、ということになります。
何を言ってるのかというと、母親がいやだ、という思いが強いほど、
母親のことを考えてる時間が長い・・
それで困っている方が多いので、どうしてそうなっちゃうんでしょう?
ということを考えてみたのです。
機械仕掛けの母鳥によるひなの行動実験
どの本で読んだのか、わからなくなってしまったのですが、
機械仕掛けの母鳥を3種類つくって、
心理学者が実験したという話を読んだことがあります。
①ふつうの母鳥っぽい機械母鳥
②ときどきひなを攻撃する機械母鳥
③しょっちゅうひなを攻撃する機械母鳥
そして、ひなを3グループに分けて、
生まれた直後にそれぞれの機械母鳥を見せて、
ひなの行動を観察したのですが・・
その結果に驚いて、実験者はなんども実験をやりなおしたそうなんです。
というのも、ひながいちばん接近して、長期間、
いっしょうけんめい母鳥のあとをついてまわったのが
いちばん残酷な③の機械母鳥、だったからです。
①のひなたちは、そこそこに間隔をあけてついて歩き、
成長とともに離れていったそうです。
でも、③のひなたちは、間隔をあけず、
成長してもなかなか離れていかなかった、というのです。
②は両者の中間、でした。
なんだか、切ないですね・・・
ひなたちの心境を言えば、①は安心で、③は不安、だと思います。
母親が気になってしまう理由
たしかに人間の幼児でも、
お母さんとの愛着がしっかりしていて、安心している幼児のほうが、
お母さんから少し離れて冒険しにいく、
と言いますよね。
では、どうして不安だと、ずっと母親にくっついてるのでしょうか。
「この気まぐれで不機嫌なお母さん、わたしをちゃんと育ててくれるかしら?」
という生存の不安から、46時中、母親に自分の存在をアピールしている、
のかもしれません。
もう成人して、母親なしでもりっぱに生きていけるのに、
母親に安心感がもてないと、
母親が気になって気になってしょうがないのは、
母親の行動が自分の生存可能性を左右するという、
遺伝子の刷り込みのせいかもしれません。
じゃあ、幼いときに、母親が安心させてくれなかったら、もう一生、母親から離れられないとか、母親のことばかり考えてしまうのかといえば、そんなことはありません。
ひなたちとちがって、人は意志の力をもっています。
いつまでも母親にすがるのではなく、自分で自分を安心させて、母親から心理的・物理的に離れて、自分の人生を生きようと決めて、それを実現できるんです。
わたしは、そのためのお手伝いをしています。
<関連書籍>
※当記事は、高橋リエがカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」から、人気記事を再編集して公開しています。
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