機能不全家族って、どういうことだと思いますか？

こんにちは、高橋リエです。

『潜在意識が変わると、現実が変わります！』をテーマに、私がカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba（アメーバ）ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」の初期のブログ内容を再編集してお届けします。

今回のテーマは、「機能不全家族」について、書いてみます。

機能不全家族とは何か

健全な家族というのは、保護者としての大人の親がいて子どもを見守り、ありのままの子どもを受け入れ、生きる喜び、生きる術を伝えていく、そんなカタチが成立しています。

親がちゃんと子どもを見て、子どもも親を見ているのですね。

親にちゃんと見てもらって受け入れてもらった子どもは、安心して健全な大人に成長できます。

ところが、機能不全な家族では、親がチャイルドのまま、子どもではなく、自分の親を見ています。

親に認めてほしいからです。

子育ても、子どものためというより親に認めてもらうために頑張りますが、生きる喜びというより、生きづらさを伝えてしまいがちです。

子どもは親が自分を見ていないと幼いころから見抜きますので、自分を見てもらうために必死になります。

それで親を支えたり、期待に応えたりして親に気に入ってもらおうとします。

その結果、子どもは親を見ているけれど親はそのまた親を見ている、そんなイビツなカタチになります。

機能不全の世代連鎖

だから子どもは孤独や疎外感を感じ、親に見てもらえない不全感と不安からいくつになっても親を見つづけます。

そうやって、機能不全が世代連鎖していくのですね。

たいていは、数代前に、親にちゃんと見てもらえなかった、それで真の大人に成熟できなかった、そういうご先祖さまがいるはずです。

養子に出された、

親が若くして亡くなった、

戦争などで生き別れた、

などなど、いろいろなことがありえます。

たとえ実の親でなくても、だれかが親の役割をまっとうしてくれれば機能不全にならずにすみます。

また、周囲にたくさん大人がいて、親のモデルとしてふさわしい人がいれば、その人をまねて、まっとうな親の役割が果たせるようになるかもしれません。

人は「学ぶ（まねる）」ことができるからです。

でも、身近にいる大人が親だけで、親が自分の親を見ているチャイルドだと、たとえそれに反発していたとしても、自分も結局、そうなってしまいがち・・

これって本当に、残念な連鎖、ですよね。

家族の健全な機能をとりもどすには

わたしたち哺乳類は、たとえ頭で理解していても、まったく経験したことのないことはなかなかできないもの。

だから、もし残念な連鎖を断とうと思うなら健全な親・大人である人を見つけて自分がその人のマネをする、

あるいは子どもたちにそうした人と関わる機会をもうけて健全な親子関係を疑似体験させる、

そういう必要があるんじゃないかと個人的には思っています。

核家族化が進み、家族が閉じた状態でもなんとか生活できてしまういま、家族の健全な機能をとりもどすには、知恵と工夫と意志の力が必要なんですね。

人が生まれてくるのは、いろいろな体験をするためなので、たとえ機能不全だって意義はあるのですが、もし、健全家族に舵をきりたいなら、

親だけで子育てを抱え込まずにぜひ、ほかの健全な大人たちの助けを上手に借りてほしいのです。

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