自己愛タイプが絶対に自分の非を認めないワケ①

こんにちは、高橋リエです。

『潜在意識が変わると、現実が変わります!』をテーマに、私がカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」の初期のブログ内容を再編集してお届けします。

今回は、「自己愛タイプが絶対に自分の非を認めないワケ」というテーマで、自己愛の強い困った人たち、について書いてみます。

自己愛が強い人の特徴

自己愛は、なくても困りますが、ありすぎるとハタ迷惑になります。

自己愛が過剰に強いと、

  1. 自分の非を絶対に認めない
  2. 自己正当化のためにうそをつく(というか、無意識に話をすりかえる)
  3. 自分は特別、自分はいい人、自分は正しいと思い込んでいる
  4. 「勝つか・負けるか」、「上か・下か」、「正しいか・間違っているか」「支配するか・されるか」という二元論で生きている
  5. 良心の痛みを感じない

こんな特徴がみられます。

毒母のなかには、こんな自己愛の強いタイプの方がたくさんいますよね。いわゆるモラ男もこのタイプです。

多くの毒母さんが、自分に都合のわるいことがあると自己正当化に終始して、「絶対にあやまらない」

それでも責められると、「どうせわたしが悪いんでしょ!」「あやまればいいんでしょ!」などと逆ギレして、「申し訳なかった」「ごめんなさい」と心から言うことがない、そんな特徴をもっていますが、それはこの自己愛タイプだからです。

自己愛タイプの人の最大の特徴は、強固な感情マヒ。

自分の悲しみや怒り、怖れを感じないようにマヒさせていて、すべてに思考で対応します。

思考というのはアテにならないと何度も書いていますが、それは、自分に都合よく無限に合理化できて、いくらでも真実から遠ざかれるから。そしてそれが「正しい」と思えるから。

自己愛タイプの人にとってはあらゆる経験に感情がともなわないので、過去の記憶をいくらでも好きに書きかえられるのです。(憶えてないことも多いですが。)

自己愛タイプの人は100%思考で生きている

では、いったいどうしてこんなふうになってしまうのでしょう?

ふつう、自分が何かまちがえたら、まちがえたことを認められるし、人を傷つけてしまったりしたら申し訳なかったと、良心が痛んだり、自責の念にかられたりしますよね。

それはごく自然なことなのに、自己愛の強い人たちにはなぜ、それができないのでしょう?

自己愛タイプの親や配偶者がいる人は「いったいどうなってるの??」 と悩んだことと思います。

彼らがなぜそうなったかと言うと・・じつは、単純な話で、子どものころ、そういう初期プログラムをつくってしまったから。

親が自己愛タイプで、そのお気に入りとして育つと子どもも自己愛タイプになります。

親が「あなたは特別」とちやほやして、その子に都合の悪いことが起こるたび、すべて周囲のせいにして「あなたは悪くないのよ」と言っておだてて育てると、子どもは素直にそれをインストールして、過去の記憶をいくらでも好きに書きかえるようになります。

そして「わたしは特別」「わたしは悪くない」というプログラムをつくります。 

都合が悪いことはすべて思考で合理化して人のせいにするやり方を、親が教え込んでしまったのですね。

親が自己愛タイプでない場合は、幼少時、自分の非を認めるととんでもない目にあうような苛酷な環境を生き抜いてきて、1~4のような信念を自分で選択・決断して身につけ、その結果、5になる、ということだろうと思っています。

かれらは自分は正しいと決めていますが現実には正しいわけではないので、そのつじつまを合わせるために言動が矛盾だらけになります。

初期設定プログラムのおかげで何でも自動的に人のせいになりますから人間関係のトラブルが多くなりますが、だれにどう言われても思考で合理化して自分は悪くないことにします。

頭のいい人なら、カンペキな論理をつくりあげて自己正当化を鉄壁にします。

だから、自己愛タイプの人を相手に論争してはいけません。

自分が正しいことを証明するためのカモにされ、消耗させられるからです。相手はあなたが土下座するまで論争を続けたがるでしょう。

そんなわけで、頭のいい自己愛タイプは、人から好かれはしないでしょうが仕事はデキたりします。もっとも、パワハラもしますが。

自己愛タイプが家族にいると・・・

最もやっかいなのが、家族の場合です。家庭では、感情がわきやすいからです。

自己愛タイプの人は、感情を強力にマヒさせていますが、かれらも哺乳動物ですので、本能的に感情はわきます。でもつらい感情は感じない・認めないと決めているので、おかしなことが起こります。

自己愛タイプの親や配偶者がいる方は、まったく身におぼえのないことで責め立てられたことはありませんか?

たとえば、モラ夫が、妻に男がいるのでは、とかんぐって嫉妬にかられているのだけれど、その感情を認めないで抑圧している場合、なかったことにしていても、もやもや・イライラはありますので何かの拍子に、「だいたいおまえはオレを疑ってる!嫉妬深い女だ!」などと、自分の感情を、相手の感情だと思い込んで責め立てたりします。

言われたほうは「は?」と戸惑いますが、このように、身に覚えのないことは、責め立てている本人が、じつはそうだということなのです。

これを「モラ夫の自己紹介」と呼んでいる人たちもいます。

自己愛タイプもトラウマが多々あるため、職場とちがって、家庭においては、つねにさまざまな感情がわきます。

それを認めず強く抑圧しているため、やたらとイライラして機嫌が悪く、すぐ怒鳴り散らしたりするのですね。

もっと詳しく知りたい方は、ぜひ、下記のYou Tube動画をご参照ください。

自己愛タイプに悩まされている方は思いのほか多いようで、私のYou Tube動画のなかでも、「自己愛タイプが自分の非を絶対に認めないワケ」は、視聴回数が35万回超とダントツで1位です。
3本シリーズになっていますので、ご参考にしていただければ幸いです。

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※当記事は、高橋リエがカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」から、人気記事を再編集して公開しています。

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オフィシャルYouTubeでは、10分前後で「毒親講座」や「人間の仕組み」などを配信しています。

「自己愛タイプが自分の非を絶対に認めないワケ」では、「私は正しい、私はいい人」と思い込んでいる自己愛さんが、なぜそうなってしまったのかを理解し、どうつきあえばいいかを、お話しています。毒親さんの多くが、自己愛的要素をもっていますので、親子関係に悩む人にもおすすめです。

(音声だけ聴き流していただければ幸いです。)
↓↓↓

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