自己愛タイプが絶対に自分の非を認めないワケ②

こんにちは、高橋リエです。

『潜在意識が変わると、現実が変わります!』をテーマに、私がカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」の初期のブログ内容を再編集してお届けします。

前回「自己愛タイプが絶対に自分の非を認めないワケ」というテーマで、自己愛の強い困った人たち、について書きました。

今回は続編となります。

自己愛タイプは自分の非を認めない

自己愛タイプの人は、家族など身近な人がどんなに訴えても、絶対変わってくれません。

なぜなら、自分に問題があるなんて、1ミリも思っていないからです。

なにしろ親が自己愛タイプだったり、苛酷な生い立ちだったからこそ、そうなってしまったわけで、自分の非をいっさい認められないくらい、トラウマが強烈で、重症だから、自分に問題があるなんて思わないし、だから変わるつもりもないわけです

「自分は正しい」と思い込んでいる親に服従し、親を完コピしたので、当然、自分も正しいのです。

実際、自己愛タイプの多くの人が、自分の母親を絶対視しています。母親べったりの人もいれば、険悪な関係の人もいますが、それは母親のお気に入りだったかそうでなかったかのちがいであり、本人の中では母親が絶対的に君臨しています

かれらにとっては、自分がまちがっていると認めるのは、親を否定するのと同じなんです。そして、ずっと絶対視してきた親を否定するのは、親に従ってきた自分を全否定することになり、死ねと言われるのと同じなんです。

そのため、「自分の非を認めたら、もう生きていけない!」という極端な〈無意識の思い込み〉が、強い恐怖と共に刻みこまれているのですね。

毒親にむかってまちがいを指摘すると、逆ギレしたり、猛烈に反撃してくるのは、この強烈なトラウマ反応のせいなのです。

「自分は特別」「自分がいちばん」 と思い込んでいるナルシストなので「自己愛」タイプと呼ばれていますが、じつは「愛」などなくて、根底には強い恐怖心があるわけです。

  1. 自分の非を絶対に認めない 
  2. 自己正当化のためにうそをつく(無意識に話をすりかえる) 
  3. 自分は特別、自分はいい人自分は正しいと思い込んでいる
  4. 勝つか・負けるか、上か・下か、正しいか・間違っているか、支配するか・されるかという二元論で生きている
  5. 良心の痛み、自責の念を感じない

そんな特徴がある自己愛タイプの人も、前回書いた通りなかなか大変なのですね!毒親たちもみな、子ども時代につらい思いをしていますが、ハッピーに育っていたら、だれもこんなふうにはならないのです。だから、だれが悪いということはない、そう思っています。

自己愛タイプが変わることはある?

ところで、支配の強い毒親育ちだと、結婚して、親の支配を逃れたと思ったら、こんどはモラ夫につかまった・・そんなことが起こりがちです。

人はたとえつらいことでも、慣れ親しんだものに寄っていく、そんな習性があるからとも言えるし、親の元で身につけた、「わたしは支配される」「支配に従っていれば生きられる」という〈無意識の思い込み〉が現実化するため、とも言えます。

自己愛タイプが、知人や仕事先なら避けて通れますが、親や配偶者となると、日々、かかわらざるをえません。身近にいると、何もかもこっちが悪いと思わされるので、どんどん消耗して、ウツになってしまいます。

始めのうちは、相手に問題があるとは気づけないかもしれません。でも自己愛タイプの問題がわかってきたら何とか相手に変わってほしいと思いますよね。

冒頭で、自己愛タイプはトラウマが重いため、自ら変わることはないと書きましたが、はたして自己愛タイプが変わることって、実際にありうるのでしょうか?

この疑問についての答えは、イエスとノーの2通りあります。さらに、イエスにもまた2通りあります。

ノーの場合

まず、ノーから説明すると・・・

「自分は正しい」と思い込んでいる限り、自分で問題に気づいて、みずから努力して変わろうとする、そんな可能性は、限りなくゼロに近いですよね。バリバリの自己愛さんが、周囲に指摘されてそれを素直に受け入れ、変わる努力をするなんてことは、まず、考えられません。だから、ふつうは変わらない、ということになります。

イエスの場合 ①

では、イエスの場合はどうなのかというと・・・

もし、その自己愛さんが、アダルト人格を少しでも使えるなら、問題を自覚して、変わろうと努力することは、ありうるかもしれません。

「いったいどういうこと?」と思った方のために、アダルト人格とチャイルド人格について、ここで簡単にご説明しておきます。

アダルト人格というのは、第三者的な立場から、自分を客観的に見ることができる、「いまここ」の大人の人格です。視野が広いので、冷静で柔軟な判断ができます。

チャイルド人格というのは、赤ちゃんから幼児〜思春期まで、さまざまな年齢の子がいますが、親に共感的にケアしてもらえず、ひとりぼっちで辛い気持ちを我慢した、その時点で成長が止まってしまった人格、と言うことができます。まだ子供なので、ほとんどのチャイルドが、視野が狭くて自分の主観しかないし、要求ばかりで「やってもらって当たり前」と思い込んでいます。まあ、幼児ならば当然ですが・・・

わたしは自己愛タイプの人というのはチャイルド人格100%の状態、だと思っているのですね。だからこそ、トラウマ反応に圧倒され、乗っ取られっぱなしで、自分はどこまでも被害者で、なんでも人のせいにするので、問題を解決できません。

だから、何かの拍子にアダルト人格がめざめて、自分を客観視することで、自分の非を認められるようになれば、自己愛さんも変わる可能性はゼロではないと言えます。

もっともそうなったら、もはやバリバリの自己愛タイプとは言えないわけですが。

イエスの場合 ②

さて、イエスのもうひとつの道筋は、なんでしょう?

それは、自己愛タイプに悩まされている人のほうが、自分を変えるために努力すると、自己愛さんも自動的に変わる可能性がある、ということです。

「えーっ、どうして~?!」と思いますか?

そのわけは、メルマガを熱心に読んでくださっている方ならすでにおわかりかもしれませんね。

自己愛タイプに悩まされるということは、子供のとき親が支配的だったから、なんです。

なので、自分の中にある「わたしは支配される」「支配に従っていれば生きられる」といった〈無意識の思い込み〉を変えることで、もう誰にも支配されなくなる、つまり、自己愛だった相手が自己愛タイプでなくなる・・・そんな不思議な現象が起きるんですね。

わたし自身、モラ夫に苦しめられていたお客様が、ご自身が変わることで、夫がモラでなくなり、すっかりやさしくなった・・・そんな経験が、何度もあります。

自分の意識が変われば、目の前の現実が良くなるので、自己愛だって、変わるんです。

ご興味のある方はぜひ、Youtube動画のテーマ「現実の仕組み」「人間の仕組み」シリーズをご視聴ください。

自己愛タイプに悩まされる人が多い理由

さて、自己愛タイプに悩まされている方は思いのほか多いようで、私のYou Tube動画のなかでも、「自己愛タイプが自分の非を絶対に認めないワケ」は、視聴回数が35万回超とダントツで1位なんです。

自己愛タイプというのはある意味、人を惹きつけるのですね。それというのも、「理解できない」からでしょう。わたしたちは理解できない、わからないことに関心をもちつづけるからです。

「いったいどういうことだろう?」そんな疑問を感じると、潜在意識も総動員して、わたしたちは無意識に考えつづけるようにできているのです。

だから、「わからない! どういうこと?」そう感じることってじつはとても重要なんです。

今思うと、わたしも自己愛タイプのことが不思議で不思議で、なんとか理解したくて、もう何十年も探求してきました。その成果が皆さんのお役に立てば何よりですので、もっと深く理解したい方はぜひ、下記のYou Tube動画をご参照ください。

<関連書籍>

きづけない毒親 高橋リエ
「気づけない毒親」高橋 リエ著
単行本 : 192ページ
出版社 : 毎日新聞出版

<関連DVD>

DVD・動画「現実の変え方、創り方」 高橋リエ
「現実の変え方、創り方」
「トラウマ解放 7つのポイント」

※当記事は、高橋リエがカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」から、人気記事を再編集して公開しています。

あなたのお悩みの「本当の原因」を知り、過去のトラウマと向き合って解放していくことで、自分の意識を変えていくと、現実が変わり、お悩みが解決していきます。

その実践を5つのステップでご紹介している『自分再生・リバースメソッド』では、おひとりでできることも、たくさんあります。ぜひ無料サービスをご活用いただき、たくさん気づいて、理解を深めていただければと思います。

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オフィシャルYouTube

オフィシャルYouTubeでは、10分前後で「毒親講座」や「人間の仕組み」などを配信しています。

「自己愛タイプが自分の非を絶対に認めないワケ」では、「私は正しい、私はいい人」と思い込んでいる自己愛さんが、なぜそうなってしまったのかを理解し、どうつきあえばいいかを、お話しています。毒親さんの多くが、自己愛的要素をもっていますので、親子関係に悩む人にもおすすめです。

(音声だけ聴き流していただければ幸いです。)
↓↓↓

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