トラウマ解放の効果~生きづらさからの脱出~ ①
こんにちは、高橋リエです。
『潜在意識が変わると、現実が変わります!』をテーマに、私がカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」の初期のブログ内容を再編集してお届けします。
今回は、毒親育ちの人が「どうやって生きづらさから脱出していけばいいのか」というテーマで、そのとっかかりとして、私の実体験を書いてみますね。
考えないで、感じる!
私の場合は、まず最初に「考えてちゃだめなんだ!」と気づいたのです。
とりわけトラウマが重い、幼児期に強い恐怖や悲しみを経験した人は、生きるために自分の感情をマヒさせ、自分を守るための思考回路を強固に作りあげていて、なかなか変わらない・・。
社会経験などを重ねて自然に修正されていく、ということができにくいのですね。
その同じ回路をつかっていくら考えていても堂々巡りなだけなんです。
だから、「考えないで、感じる!」
まずは強固な感情マヒを解くために、自分の中の悲しみや怒り、恐怖を感じようと、必死で努力しました。
幼いときに強固にフタをして見ないようにしたくらいですから、それをわざわざ感じるなんて、けっこうオッカナイことなんですが、私の場合は子どもの人生がかかっていましたので「やるっきゃない!」と覚悟をきめられたんです。
試行錯誤の日々
そうはいっても、分析思考と合理化思考だけで長年、生きてきた人間が「さあ感じましょう」なんて思ったところで、そうかんたんにはフタはあきません。
感情を引き出すセッションを何度も受け、やっと人前で泣けるようになったときは
内心「ヤッタ!」と思いましたが、、それでも全然変わりません。
スパルタ系セラピストに通って、
「いま、話そらしたよ!」
「あんたとは全然、会話にならない」
「やる気ないよね?ないなら帰れば?」
なんて言われながら、しつこく通ってみましたが、それでもなかなか変わりません。
変わらないといっても、多少、気づいたり感じたりはしたので、かえって毎日がつらくなっていました。
結局こういうセッションはどうしても思考を通しますので、それでだめなんだ、とカラダからのアプローチも加え、神経系のセラピーも学び、あれもやり、これもやり、、と試行錯誤を続けていました。
突然やってきた変化の数々
第1の衝撃 ー 肩の力が抜ける
そんなある日のこと、いつものように座っていたら、とつぜんガクッと肩が落ちたのです!
「なにこれ?」と驚きましたが、すぐに、「やだ、私、肩に力いれてたの?」と気づきました。
今まで自覚がありませんでしたが、それまでの人生、24時間365日、肩に力が入っていた、つまり、緊張してたんです!
そのとき私は、生まれて初めて、肩の力が抜けたのです。
それが最初の変化、でした。これは私にとって、衝撃の体験でした。
おおげさだと思うかもしれませんが、私はまーったく手のかからないいい子だったそうで、
あまり泣かないサイレントベビー、親も驚くほどガマン強い幼児、だったのです・・。
だから、ずっと緊張してたんだと思います。
そのかわり小学校を卒業する頃には「ガマン」も「気」も使い果たしてしまい、中学に入ってから「もういい子はやめた!」と開き直ってしまったのです。
ともあれ、その「肩が落ちた事件」が第1の衝撃でした。
第2の衝撃 ー 子どもを思いやれるようになる
それからまもなくだったと思いますが、ある日、仕事から帰ってきたら息子がだらだら寝そべっているのが目に入ったのです。
そのときまっさきに、
「あれ、どうしたんだろう?具合でも悪いのかな?」
と思ったのですね。そして、
「ヤダ、私、こんなふうに思ったの、初めてだ!」
と衝撃を受けたのです。
それまでだったら、
「なんでこんな時間からだらだらしてるワケ?!あれもこれもやってないじゃない!」
そんなふうに思って、口に出しては言わないにしても、すぐイライラしてたのです。
そして、「ふつうのお母さんなら、まず、子どもの気持ちや状況を思いやるんだ!」と気づいて、これまでなんてかわいそうなことをしてきたんだろう・・。と、大ショックを受けたのです。
それまでは、とにかく自分がいつもイッパイイッパイで、疲れていて自分目線でしか考えられなかった。
それが、いろんな試みの相乗効果で自分が少しラクになったらしく、そのぶん余裕ができて、まず子どもを思いやる、ということが、初めてできたのですね!
まったく、自分でもイヤになりますが、このときの変化に気づいたことが第2の衝撃、だったのです。
身体から緊張が抜けてきたら、イライラしなくなり、自然に子どもを思いやれるようになったワケですが、普通の方なら当たり前にできることなので、我ながら情けない衝撃でもありました。
第3の衝撃 ー 子どもを心配できなくなる
そしてさらにやってきた第3の衝撃は・・心配できなくなったこと・・です。
「ああ、この子は大丈夫だな」と特に何も根拠はないのにふっと感じている自分に気づき、「あれ?いままで何をあんなにきりきり心配してたんだろう?」と不思議な気持ちになりました。
心配しようとしても、できないんです。
つまり、それまではいつも自分の中に強い不安があったから、見るもの聞くもの、ぜーんぶ心配になっちゃってたんですね。
それが、身体がゆるんでトラウマの恐怖が減ってくると、自分の中に不安がわいてこなくなるので、安心、というかフラットな状態となり、同じものを見たり聞いたりしてもぜんぜん心配にならないのです。
べつにだいじょぶでしょ、てな感じ(笑)
くーっ・・! なんて自分はハタ迷惑なヤツだったんだ!
とこれまた大ショック、でした。
心配はすべて、自分の不安のあらわれ、だったのです。
毒母の心配症・過干渉も同じことです。やられるほうにとってはイヤガラセとしか思えませんが、本人は狂おしいばかりに不安なのです。
その不安はご本人のトラウマのせいであって、子どものせいじゃないのですが・・。
いつもお客様に、「つらい感情やいやな気持ちでもやもやするときは、過去のトラウマがよみがえってるだけで、目の前の現実とは関係ないんですよ」とお伝えしていますが、本当にそうなんです!
目の前の人や出来事はカンケーありません!
もちろん、目の前の出来事が命にかかわる危険な状況であれば話は別ですよ。でも日常的なもやもや・イライラは、すべて過去の感情の再体験です。
また、自分の足をひっぱるネガティブな「無意識の思い込み」も、トラウマ感情が減ってくれば、手放しやすくなります。
思考のクセで残っていても、自分で「変えよう」と決めれば、カンタンに修正できます。
思考についてはまたべつの衝撃でご説明しますね。
後編はこちらです。↓↓↓
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※当記事は、高橋リエがカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」から、人気記事を再編集して公開しています。
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