人にどう思われるかより、自分がどう思うか②~人生脚本を書き換えよう

こんにちは、高橋リエです。
先月、私のYouTubeチャンネルで「『人にどう思われるか』は気にしなくていい、人の目を気にせず生きるコツ【毒親講座】」という動画を配信しました。今日は関連記事として「人にどう思われるかより、自分がどう思うか」をテーマに、私がカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」のかなり初期のブログの内容を再編集してお届けします。
前編「いい人でいるために、我慢しすぎていませんか?」では、人はだれでも、ありのままで価値があることをお伝えしています。


後編「人生脚本を書き換えよう」では、無意識のうちに決めた自分の生き方に気付いて、あなたらしい、生き生きとした人生を送ることについてお伝えします。

人生脚本を書き換える

そこそこ愛情深くてちゃんとした親でも、24時間365日、
幼い子どもたちを100パーセント、満足させ続けることはできません。

精神的に不安定だったり、子どもを思い通りにしたがる親ならなおさらです。

つまり、ほぼすべての人が、大なり小なり、幼いころに親の対応で傷ついています。

大家族だったり、隣近所に親族が多くいたり、地域のコミュニティが機能していた時代は、
親の対応が不適切でも、ほかの大人が気づいてフォローしてくれました。

でも、いまは親だけ、それも母親だけしか子どもの身近にいないことが多いので、
母親の機嫌がわるかったり、何かで落ちこんでいたり、具合がわるかったりして、
子どもの気持ちをくんでやれないことなんて、ごくごく日常茶飯事でしょう。

でも、子どもにとって、親への対応は死活問題。

サバイバルするためにつねに親の機嫌をうかがい、ちゃんと世話してもらえるように、
幼いなりにいろいろ対策(=幼児決断)を考えます。

さまざまな決断があるのですが、
意外と多いのが、「親の面倒をみよう」という決断です。

不仲な両親の間に立って、つねに仲裁役をつとめたり、
親の愚痴の聞き役になったりします。

「母親を安心させるため、自分は決して幸せになるまい」という決断をすることすらあります。

生きのびるためなら、どんな苦労もいとわない、というわけです。

幼児決断は無意識に刷り込まれるので、自分では気づかないことが多いのです。

幼少から親のカウンセラー役をやっている子どもは、
「自分のことは後回しにして周囲の人の面倒をみる」という習性が身につきます。

そして、友人知人のメンタルの面倒まで見てしまうため、
人のちょっとした言動や表情が気になって、あれこれと悩んでしまいます。

さらに、つねに自分のことを後回しにしているので、
しだいに自分の本音や本心が、わからなくなります。

つねに他者のために気を遣っていて、自分自身をないがしろにしているので、
心のエネルギーがどんどん減っていって、いつしか動く気力がなくなってしまいます。

たいていの方は、その少し手前で、あまりの生きづらさに、
「このままではまずい!」と本能的に気づきます。

この生きづらさをなくすには、無意識の中の幼児決断に直面しなければなりません。

人生脚本② 人の目が気になるわけ

子ども時代に無意識に刷り込まれてしまう信念、思い込みの代表的なものに、
ありのままの自分には価値がない
何かができる自分は重要だが、そうでない自分は重要ではない
があります。

子どものとき、何かができるとほめられる、ということを繰り返すと、
できる自分、ほめられる自分はOKで、
できない自分、ほめてもらえない自分はNG という信念ができます。

そうすると、ほめるというのも評価ですから、
人の評価が自分の価値を決めることになり、
つねに、人からどう思われているかが気になるようになります。

でも、他人が何をどう考えているかなど、だれにもわかりませんので、
つねに不安がつきまとうことになります。

もうひとつ、
自分に自信がもてず、人目が気になってしかたがないと言う方には、
幼い頃から、親や家族のケアをしていたという方が少なくないのです。

人生脚本③ 人といると緊張する

両親がけんかばかりしている、
祖母と母親が険悪、
父親のしつけが虐待めいている、
母親が病気がちで元気がない・・

そんな、家族がにこにこ幸せではいられない家庭って、
たくさんあると思います。

子ども、とくに女の子は家族間の感情的ないざこざに敏感です。

母親も、話のわかる娘に甘えて、ついグチを聞かせてしまいます。

娘は、自分がなんとかして、家族が仲良くできるようにしなければ、
と幼いながらに考えます。

食卓がしーんとしないように、
どうでもいいことを一生懸命ひとりでしゃべり続けたり、
両親のけんかの仲裁をしたり、
横暴な父親の行為を止めようとしたり・・

子どもなのに、親と家族の感情の面倒をみて、
あたかも専属カウンセラーのように話を聴いてやります。

つねに、家族の顔色やきげんをうかがい、それに対応します。

そんな小さなカウンセラーは、自分のことをさしおいて、
毎日、家族のケアをしています。

生きていくために、自分が家族の面倒をみなくてはいけないという
幼児決断をしたからです。

「子ども」って、自分本位で自己中心なイメージがありますが、
とんでもありません。

自分が生き延びるためには親(家族)が必要、
その親(家族)を守るために、自分の欲求や満足は二の次、三の次でよい、
と決断したりするのです。

そんなけなげな決断をした娘は、
家庭の外に出ても、自分のことは二の次にして、
他人のメンタルケアをしようとします。

たえず家族の顔色をみて自分の言動を決めたように、
まず人の顔色を見て、どう感じているのかを推し量ろうとします。

ですが、家族とちがって、他人の感じ方など、
いくら考えても本当のところはよくわかりません。

知りたいのにわからないと、不安になります。

不安になると、緊張して、
ますますどう振る舞ったらよいのかわからなくなります。

しだいに、他人といると居心地の悪さを感じるようになり、
人間関係に苦手意識をもつようになります。

もとはと言えば、自分のことより、
家族の感情面のケアを優先していたためなのです。

人生脚本④ 人のお世話係はもうやめよう

人と会ったり、一緒にいるのが居心地が悪い、
人にどう思われているかが気になって、いつも不安・・
自分に自信がもてない、
自分がどうしたいのかわからない・・

そんな状態で、生きづらさを感じている人の多くは、
子どものころから、自分が親に甘えるのではなく、
親の感情の面倒を見てきました。

親子関係の逆転、です。

「自分が我慢して、親のケアをしなければいけない」
と、幼い頃に思い込んで、それが無意識に刷り込まれた信念となっているのです。

無意識ですから、たいていは、自分では気づいていません。

幼い頃の思い込みは強力ですが、
客観的にみると、まちがっていることが多いのです。

いま、あなたは自分のことより、親の感情のケアをすべきでしょうか?

周囲の他人がどう感じているかを、最優先してケアすべきでしょうか?

そうすることで、事態はうまくはこんでいるのでしょうか?

ではなぜ、あなたはいま、生きづらさを感じているのでしょうか?

いま、生きづらさを感じている人は、
幼児期のまちがった思い込みが無意識に刷り込まれていて、
それに振り回されていることがほとんどです。

自分の中の無意識の信念に気づき、
そう信じて生きてくるしかなかった自分を癒し、
信念を変えることで、人生脚本を書き換える、
そんなプロセスが必要なのです。

親の感情の問題は、親の問題で、あなたの問題ではありません。

他人の思惑ばかり心配するのは、不毛なことです。

それよりも、
あなた自身の感情を最優先してみませんか。

人の思惑を気にしなくなれば、自分に自信がもてるようになり、
自分が好きになってきます。

あなたも自分の人生脚本を書き換えて、
もっとあなたらしい、生き生きとできる人生を生きませんか?

自分を変えたい、そう感じたら、もうスタートしています。

※当記事は、高橋リエがカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」から、人気記事を再編集して公開しています。

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オフィシャルYouTube

オフィシャルYouTubeでは、10分前後で「毒親育ちさんのための子育て講座」や「毒親講座」を配信しています。
「『人にどう思われるか』は気にしなくていい、人の目を気にせず生きるコツ」は、日本人がやたらと人の目や、人にどう思われるかを気にするのは、戦後の日本の子育てが、「評価目線」でおこなわれてきたからだ、というお話をしています。 そして、どうしたら、人の目や人の評価なんて気にならなくなるか、そのコツもお話していますので、ぜひ参考にしてくださいね。
(音声だけ聴き流していただければ幸いです。)
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「『人にどう思われるか』は気にしなくていい、人の目を気にせず生きるコツ」

「世間体を捨てれば、悩みは激減します!」は、日本人は、人にどう思われるかをとっても気にしていて、それが、よけいな悩みをつくりだしていることが多いので、そのことについて、お話しています。
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