「小さなおとな」が「大きなこども」に育つワケ~アダルトチルドレンの子育て~① おとなの定義とは?

こんにちは、高橋リエです。

今回は関連記事として『「小さなおとな」が「大きなこども」に育つワケ~アダルトチルドレンの子育て~』をテーマに、私がカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」のかなり初期のブログの内容を再編集してお届けします。私のYouTubeチャンネルで「アダルトチルドレンは多重人格!?【人間の仕組み】」という関連動画も配信しています。

後編では、「小さなおとな」が成人して「大きなこども」となり、子育て等で直面する問題の原因と、どうすると良いのかについてお伝えします。

幼いころの「小さなおとな」は成長すると「大きなこども」になってしまう?

「大きなこども」の母親に育てられた子は、幼いころは「小さなおとな」として気配りしますが、

おとなになると「大きなおとな」になれずに、なぜか「大きなこども」になってしまう・・

不思議ですよね。

わたし自身、幼少時はバリバリの「小さなおとな」で、

小学校にあがるまでに、もう気を使い果たした・・ような気がしていたくらいです。

しっかりした優等生でしたし、中学生のころには、どこへいっても「大学生?」と言われましたので、自分でも「おとな」だと信じていました・・。

社会適応もそこそこしてたと思うのですが、

ふと、疑問に思う瞬間は、あったんですね。。。

たとえば、

目の前に何か大きなカタマリがあるのに、それがまったく見えていない・・・

そんな気がすることがありました。

同僚にもそう言ったことがあるのですが、

「んー、見えないままで、いいんじゃない?」

とかわされたのを憶えています。

仕事は好きで、一生懸命やってましたが、部下をもつとか、役員になるとか、

他人様のことまで責任をもつことからは逃げたい気持ちが強かった・・(^^;)

そういうところも、自分で、なんかアヤしくない?

と感じていたのですが・・

おとなになってからアダルトチルドレンであると気づく

やはり、子どもをもち、親になってから、

「??」

という疑問符がどんどん大きくなりまして、

いいかげん、立派な中高年となり、子どもが思春期にさしかかってから、

「うそっ?!(わたしって実は重度のAC?)」

と気づいた次第でございます。

いわゆるアダルトチルドレンのチェック項目はあてはまらないことも多いのですが、

それは、

①トラウマ体験が超早期だった(胎内らしい)

②母親が、干渉してこなかった

といったあたりが理由かと考えています。

わたしの母親は、自己愛系の人なんですが、ターゲットがつねに父親だったため、

子どもは幸い、わりとほっておかれたんですね。

なので、過干渉&支配はまぬがれたために、いわゆる「母親の呪縛」は、意識のうえでは感じていなかったんです。

アダルトチルドレンの変種、だったのかもしれません・・(^^;)


トラウマ感情が精神的成長に及ぼす影響

なぜ、「小さなおとな」たちは、長じて「大きなこども」になってしまうのでしょう?

それはおそらく、トラウマ感情が人の精神的な成長にマイナスの影響を及ぼすから、なのでしょうね。

わたしは自分が実は「大きなこども」らしいと気づいたとき、

かなーり衝撃を受けました・・。

幼いとき、子どもでいるのをあきらめて、「小さなおとな」となり、

同時に、生きるために、つらい感情を感じないようにマヒさせて

ずっとひとりでガンバってきた・・・・

だから首こりはひどいし、

小学生からバリバリの睡眠障害だったワケね・・。

というわけで、

つねに交感神経優位の過緊張状態という、状況証拠としての症状がそろっていたので、

認めざるをえなかったのです・・ヽ(゚▽、゚)ノ

トラウマ解放エクササイズ

で、気づいたからには何とかしたい! と感情マヒを解く努力をはじめました。

その一環で、

『人生を変えるトラウマ解放エクササイズ』デイヴィッド・バーセリ(著)・山川 紘矢(訳)

という本を読みまして、

トラウマ感情をリリースする体操、というのもやってみたんです。

すべての動物は、生きるか死ぬかの恐怖の緊張状態を経験すると、

そのあと必ず、ぶるぶるっと全身をふるわせて、その過緊張のエネルギーをすべて放出して、

何事もなかったように、元の日常にもどるのだそうです。

でも、人間はそれをやらなくなってしまった。

それゆえ、

放出されない感情エネルギーが体内にたまってしまって、心身によくない影響が及んでいる

というわけです。

あ、小さい子がこわいときにふるえますが、あれはきわめてノーマルな反応なのです。

で、エクササイズですが、

本をみて自分でやるだけでも、そこそこ、ふるえるんですね、これが(^^;)

で、一回やると、なんだか振動スイッチが入るようで

その後はとくに体操しなくても、布団に入っているときとか、座っているときとかに、なにげに振動が起こるようになったんです。

(↑ 但しこれは個人差がありそうですので、だれでもそうなるかどうかはわかりませんので、あしからずご了承ください)

で、わたしの場合は、まず、ハラからふるえだすんですね。

そして、上に昇ってきて上半身が振動します。

そんなことをいろいろやっているうちに、

感情というのは、一種のエネルギーである

ということを、つくづく実感するようになったのです。

おとなの定義

なぜ、「小さなおとな」だった子が大きくなると、「大きなこども」になってしまうのか、という問題。

これについて、説明してみますね。

そもそも、おとなって、何なんでしょう?

いろいろな定義はあると思いますが、

ひとつには、他者の立場にたてる、ということではないかと思います。

それも、他者の立ち場に立って考える、というよりは、

他者の立場でものごとを感じられるか、

ではないかと思っています。

赤ちゃんには、自他の区別はありません。幼児は、自分の欲求だけでいっぱいです。

年齢とともに、自他の区別がついて、他者には他者の意思や感情がある、

とわかってきます。

幸運にも、健全に育ったひとは、

自然に他者の気持ちが感じられるようになり、「大きなおとな」に成長します。

親になっても、子どもの気持ちがくめる、保護的でやさしい親になれるでしょう。

それが、健全に発達できなかったひとは、いつまでも、

他者の立場にたってものごとを考えたり、感じたりすることができません。

他者の立場で考えることはできても、感じることができない、

という人もいます。

その場合、からだは大人になっても、メンタルはこどものままなので、

「大きいこども」すなわち、アダルトチルドレンになります。

さあ、その差はどこで生まれるのでしょう・・?

後編はこちらです。↓↓↓

<関連書籍>

きづけない毒親 高橋リエ
「気づけない毒親」高橋 リエ著
単行本 : 192ページ
出版社 : 毎日新聞出版

※当記事は、高橋リエがカウンセラーとして活動を始めた当初より綴っている、Ameba(アメーバ)ブログ 「毒親育ちのアダルトチルドレンが自由になるカウンセリング」から、人気記事を再編集して公開しています。

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